34.エムカク『明石家さんまヒストリー』

著者プロフィール/エムカク

福岡県生まれ、大阪府在住のライター(『水道橋博士のメルマ旬報』が初仕事)。
少年時代から既に大スターであったさんまさんに僕が初めて興味を抱いたのは、1993年のこと。
将来に不安を感じ、鬱屈した気持ちを笑いで晴らしてくれたのがさんまさんだった。
それから間もなくして、ラジオ番組『MBSヤングタウン』に出会う。そこには、テレビとはまた違う、素に近いさんまさんの姿があった。
少年時代の思い出、栄光のさんまヒストリー、数々の試練、心を打つ至言……気がつくと僕は、さんまさんが発する言葉を手当たり次第、ノートに書き留めていた。
そして1996年3月23日、この言葉に出会う。
「言っときましょう。私は、しゃべる商売なんですよ。本を売る商売じゃないんですよ。しゃべって伝えられる間は、できる限りしゃべりたい。本で自分の気持ちを訴えるほど、俺はヤワじゃない」
僕はこの言葉に感銘し、さんまさんが“しゃべり”によって伝えてくれた言葉を、きちんと“記録”していこうと決意する。

2013年9月、さんまさんの“しゃべり”を元に、約20年かけて集積した明石家さんまに関する資料を総動員させ、『水道橋博士のメルマ旬報』にて、その観察結果を発表する。
いずれは「明石家さんま研究家」と名乗れるような活動をしていきたい。
twitterアカウント @m_kac

[博士による著者紹介】

エムカクさん。ボクには正体不明のサラリーマン。
今年の8月21日。TSUTAYA梅田店で自主的な『藝人春秋』のサイン会を開催していた処、
「宛名は?」「エムカクと入れてください」
「君がそうなの?」と思わず口に出す。
この『水道橋博士のメルマ旬報』でもお馴染みの関西のお笑い発掘マニアである、
柳田くんから、「素人でさんまさんのことを異常な熱量で記録するマニアがいるです」
という噂を聞いて、Twitterのフォローをしていた。
確かに尋常ならざる熱量を帯びていた。しかも愛情と感謝に満ちている。
「博士の年表を見てボクもさんまさんの年表を作ります!」
「じゃあ、未完成版で良いから、原稿を貯めるためにも連載してくれる?」
この流れから、今回の新連載となった。